スペイン、バレンシア州にある人口1800人の城下町ビリャファメースを拠点にアナログ・シンセサイザーやダブ・ミックスのための専門機材であるディレイ・リバーブ・エフェクターを製作しているのがBenidub Music Equipment(ベニダブ)です。

BENIはスペイン語で、“last son(最後の息子=男兄弟の末子)”を意味するアラビア語のBNIに由来します。

中世の時代、スペインの一部はアラビア帝国の支配下にあり、キリスト教を信仰する国ではありませんでした。当時、キリスト教を信仰する国々は地名にキリスト教にちなんだ名前を付けることが通例でしたが、今もベニカシム(Benicassim)、ベニマクレット(Benimaclet)、ベニファッサー(Benifassar)、ベニチュッサー(Benitusser)など、どこどこの子、どこどこの末裔・子孫と言うように家系を示すBENI~という地名がスペインに点在しているのはその名残りだそうです。

「BENIDUB」を英訳すると“The Last Son of Dub”、日本語にすると「ダブの子、ダブの子孫、ダブの末裔」。これがBenidubの名前の由来になります。

BENIDUBはブランド名にDUB(ダブ)を冠している通り、ジャマイカのヴィンテージ機材のクローン化や独自の 回路研究からダブ・サイレンやダブ・エフェクターを製作している世界でも稀なレゲエ・ダブ専門の機材メーカーです。楽曲プロデューサー兼サウンドシステムの機材エンジニアだった経験を生かしこれまでにレゲエのサウンド、ダブ・エンジニアやプロデューサー向けの機材を数多く発表してきました。

また、リミックス文化の原点となったジャマイカのダブという音楽ジャンル・手法が、1960年代後期から今日まで変化を遂げ続け、レゲエ・ダブに限らない多種多様な音楽を新しく生み出してきたように、様々な音楽シーンでアーティストによって彼らの“メッセージ”を伝えるためのツールとしてBenidubの機材を活用してもらうこともBenidubの掲げるミッションです。

2012年からユナイテッドカルチャージャパン (U.C.J.)は正規代理店として、日本国内における恒久的な“ダブ”ミュージック発展への貢献を理念に掲げ、従来海外のみで使用が可能だったBenidub Music Equipment の機材を監修した上で、流通・販売を行っています。

■ギャラリー:2012~2015年に製作・発表した機材